4歳から始める中学受験

キッズデュオインターナショナル(Kids Duo International)に関連したあれこれはTwitter(@ganetter365)で呟いています。

車を買うことになった話

皆様こんばんわ

 

私の住んでいる地域は車を所有していなくとも生活に困ることはない程度に栄えてるにも関わらず、ほとんどの家庭が所有しているという印象です。数々の理由により私は車の所有否定派でした。何しろ電動アシスト付き自転車信者であり、電動チャリがあればどこへでも行けると思っています。家族が5人構成となったことで、車ではなく電動チャリをもう1台買って、5人で出かけることが出来るようにする程の強めの信者です。

 

まず電車通勤をする共働きは土日にしか車の出番がありません。この時点で車を利用する頻度、すなわち車を所有する価値が70%OFFです。

 

次に家最寄りのそれなりに大きな〇〇ー〇〇線と名がつくような道路が激混みです。何故か駅へ向かう方向も逆方向もどちらも混んでいます。

 

また戸建て住宅なので駐車場代はかかりませんが(むしろ土地購入時に先払い)当然のことながら道路に面していて車を外敵から守る術がありません。何かを所有するということは、それを守り、維持管理していかねばなりません。車という高額商品を野ざらしにしておくには、それが傷ついてもストレスに感じない強いメンタルか、些細な損失と思えるほどの資金力かのどちらかが必要です。

 

と、車の悪口は考え込まずともスラスラと言えるわけですが、そんな我が家もどうやら車を購入することになりそうです。妻はまだ悩んでいる素振りを見せていますが、もうほぼ確定です。

 

車の購入を検討することになった最大の要因は間違いなく「妻の友達」です。夫の転勤に同行する形で子ども2人含めてシンガポール移住という令和っぽさ全開の妻の友達が、最近1回目の車検を終えたミニバンが不要になるので買わないかという話を持ち掛けてきました。

 

中古車屋に売る金額よりも高く、中古車屋で買うよりも安く、どちらもwin-winとなるような金額で、ということでしたが、シンガポール移住をサクッと決めるような所得世帯においてはそんなのは微々たる話で、要は「我が家が車をお得に買うか否か」という話です。

 

典型的日本人としての資質を持ち、かつそれなりに潔癖症な妻は何に対しても「中古」となると大きなマイナス査定が入るわけですが、「気の知れた友達一家が3年使っただけ」となると全く気にしていないようです。

 

ですがあくまでも中古であるという考え方も出来るので、新車を守り抜くよりはストレスが少なく済みます。新車は維持ストレスが大きい一方で、中古車は今このタイミングで妻の友達から買うのが明らかにお得です。よって行き着くのが「今買わなければ今後車を買うことはない」という極論で、ある日突然妻の友達から「今買うのか、一生買わないのか、どっちにする?」と唐突に問われた形になりました。

 

こうして妻は長考に沈むことになりました。

 

購入を決断すると、車両代金を120ヵ月分割、税金や車検、保険料込々で月5万円です。車を購入・維持することに月5万円の価値があるのか。夫婦で毎晩話し合いが行われました。

 

そもそも車利用の価値を金額化するのが大変です。ちょっとした雨の日の送迎や、普段自転車を使っている買い物に車で行くことの価値とは一体何なんなのか。タクシーと比較するのか、レンタカーと比較するのか、様々なことを考えた結果、我が家が行き着いた損益分岐点は…

 

 

 

 

「月に1回1泊2日で出かけること」

 

 

 

 

雨の日の送迎や買い物などの日常使いは頻度も不明確で金銭価値に置き換えることはできないため、単なるプラスαと見なすこととし、毎月1泊2日の旅行等に出かけるのであれば、月5万の支出に見合うという結果になりました。

 

もちろん隣接した県に気軽に出向いて子どもに経験させられることが増えたり、いろいろな行動の選択肢が増えることも価値と見なした上で、毎月1泊2日で出かけるならレンタカー代を鑑みて十分に車を所有する価値がある、と。

 

そうと決まるともう大喜利のごとく、如何にして1泊2日を毎月するかのアイディア捻出に悩む日々が始まりました。いろいろと考えた結果、行き着いたのは「海」「山」「工場」です。

 

まず冬の海は対象外です。問題なのは夏、マリンスポーツをする気合いがあるのであれば1泊2日で出かける頻度も増えるでしょう。しかしこれは日焼けをしたくない妻&海に入りたくない私には不適当過ぎて却下されました。

 

次に冬の山、つまりウィンタースポーツです。シーズン中頻繁にスキー&スノボに出かけるのであれば車を所有している価値を見出せます。ちなみに私も妻も義務教育中のスキー林間学校で最初で最後の初体験をした程度の力量です。

 

次の夏の山、これは季節問わないかもしれませんがキャンプです。会社の先輩(5人家族)からキャンプは道具を揃えてしまえば、場所代なんてたかだか5,000円くらいだから子どもが多ければ多い程安く済むよ、との助言を受けていたことを思い出しました。

 

そして工場見学です。1泊2日ではないと思いますが、工場は大体立地が悪いので車を持っていなければ出かけ先の候補に入りにくいところ、気軽に行けることで子どもの学びの機会を増やすことが出来る気がします。

 

 

つまり雪があれば滑りに出かけ、雪が無ければキャンプをする、そしてあらゆる工場を見に行く、という超アウトドア派となって初めて、車を所有する資格を得るということです。これが実現するのかどうか正直分かりませんが、ここまで考えが及んだ辺りで、何となく妻は購入に意思が傾いたように思います。

 

 

そもそも私はここまで考えずとも、早い段階で買ってしまっていいだろうと思っていました。お金は持つ人の加齢と共に著しく価値を毀損していくものだと思っているので、意味のある合理的な使い道がある時点で使ってしまうのが一番良いと思っています。なので車を購入することで実現出来なくなる何かがあるわけでもないのであれば、買ってしまって良いだろうと。

 

今後我が家は中学受験を目指すわけですが、勉強漬けだったという思い出を抱えて中学生になって欲しいとは思いません。勉強をやるときはきっちりやって、週末はスキーやキャンプなどに出かけてストレスを発散して、大変だったけど楽しい思い出もたくさんあると言ってもらえるよう頑張っていこうと思います。