4歳から始める中学受験

キッズデュオインターナショナル(Kids Duo International)に関連したあれこれはTwitter(@ganetter365)で呟いています。

30歳でキャリアを捨てた話①

皆様こんばんわ

 

私は今月誕生日を迎えて34歳になろうとしている、平成元年生まれです。社内において決して若者ではありませんが、おじさんに区分される程でもありません。そんな中途半端な位置から上と下を見ていると、おじさんと若者の間にはずいぶんとギャップがあるなあという印象です。

 

その最たる例ですが、最近の若者は昇進意欲がないと言われています。なぜ若者はもっと稼ぎたいと思わないのか、おじさんには理解が出来ないようです。この点において言えば、私は若者側に属すると堂々と言えます。

 

例えば同い年の大学生カップルが卒業後2~3年、25歳で結婚したとします。それなりのコミュ力があり、それなりの会社へ就職していたとすれば、この若者夫婦は結婚した段階で、世帯年収が1,000万円を超えているでしょう。私は結婚した時27歳、妻は24歳でしたが、中小企業勤めな私でさえ超えていたので間違いないと思います。

 

そしてこういった若者夫婦は一組残らず家事を2人分担して行っています。この令和の時代、新卒入社の子が2000年代生まれなこの時代において、家事をしない夫などという古い価値観は絶滅しました。絶滅してしまったからこそ、その専業主婦もしくは専業主夫が輝いて見えて憧れになる程、世界はもう一周してしまったのです。

 

つまり現代の若者夫婦は一般的には男女ともに家庭内での出力が求められています。こういった若者たちに、バリバリと残業をして成果を残して昇進しよう!という考え方がウケるでしょうか。いいえ、残業して家庭でやれることが減れば、妻に負担をかけてしまうと、そう考えます。

 

この考えの延長には、もしもの場合が見え隠れします。仕事に没頭し家事が疎かになり妻の負担が増えた結果、もし妻が仕事を辞めたいという思考に至ったらどうだろうか。

 

私たち夫婦を例に考えると、夫婦の間に年齢差があることを考慮して、私が600万円、妻が400万円だったとします。私が昇進・昇給を目指した結果で妻が仕事を辞めて世帯年収を400万円失ったとすれば、それは一体何のための頑張りだったのでしょうか。自分自身の年収を400万円増やすに至るまでどれ程の苦労と時間がかかるでしょうか。現代において仕事を頑張ることは過激派の行動であり、共働きを継続出来るよう家事に精を出す方が遥かに穏健派です。

 

そんな割に合わないリスクは負いたくない保守派な私、30歳の時、転機を迎えました。時は2019年、我が家に第2子が誕生した年の年末頃、我が勤め先にとある部署が出来ました。それは世間一般に言う「三交代」と呼ばれる、1日24時間を3つのシフトに分割し、みんなで順繰り回って人が常駐する勤務体系をとる部署でした。私はこの部署への異動を熱望し、ギリギリ最後の1席に何とか滑り込みました。

 

この部署へ異動を望んだ最大の理由は、その特殊な勤務体系ゆえに、それまで妻が全てを受け持っていた子どもの保育園送迎の約7割を私が代わることが出来ることです。複数人の子どもを予定していたので、延べ10年以上も送迎し続けるのはしんどいだろうと思っていましたが、私の部署異動1つで解消することが出来るのであれば望まないはずがありません。

 

一方でこの部署の問題点は、会社の利益に大きく貢献するような成果を挙げるのは難しいということでした。もちろん本人の努力次第ではあるものの、この部署への異動は事実上、この会社でのキャリアを捨てることになると言える程でした。

 

しかし前述の通り、キャリアを追い求める過激派ではなく、家事に精を出す方が世帯年収の期待値が高いと考える穏健派であるがゆえに、おじさんたちがデメリットに感じる点がデメリットには思えず、良いことしかないその部署へ異動してから3年半、今もその部署に在籍し、面談では常に現在の部署に不満は一切ないこと、今後の展望として退職まで今の部署に居座り続けたいことを述べるなどして椅子を守り続けています。

 

そんなわけで私は社会人になってから8年程でキャリアを捨てました。転職をする気も全くありません。最近では社長がやっている会社シミュレーションゲームのプレイ動画を見ているような気持ちで、職場での時間を楽しく穏やかに過ごしています。

 

 

が、そんな私にも更なる変化が訪れました。続く。