4歳から始める中学受験

キッズデュオインターナショナル(Kids Duo International)に関連したあれこれはTwitter(@ganetter365)で呟いています。

女の子にこそ教育費をかけるべきという話

皆様こんばんわ

 

5人家族の我が家、子どもは上から女→男→女という構成です。"一番上だから"とか"男だから"とかそういった理由で通わせる学校や習い事の機会に差は付けず、可能な限り合理的な範囲で公平にしていきたい。そう思っています。

 

ですが、投じた教育費が学歴に直結し、学歴が年収に直結すると仮定するのであれば、私のこれまでの経験から"女の子にこそ教育費をかけるべき"だと私は確信しています。

 

男女の話を男側が述べると、大抵女性側から良く思われないわけですが、どんなに男女平等な世の中になったとしても、"出産"だけは確実に変えられないことは分かり切っているので、事前にどうすべきか考えようという話です。もちろん、子どもが子を持つことを望むかどうかは分かりません。

 

例えば転職市場において、"入社後、2年で出産を計画しています"と面接で言うと余程のことがない限り採用されないのが現実だと思います。"子どもがいるので残業は絶対に出来ません"と主張すれば、同じことが起こるでしょう。それは差別だ何だと言っても、"求めている人材と一致しなかった"という企業側の主張をどう頑張っても打ち崩すことはできません。

 

こんなことは誰もが知っているのに、男性側が異動で転勤になった際、多くの家庭で"女性が仕事を辞める"選択をしているのが現実です。なぜ、転職に際して女性より憂慮される事項の少ない、相対的に転職が容易な男性側が辞めないのか。

 

それは当然、各家庭で理由は様々あれどもそれが合理的だと判断した結果でしょう。そしてそれが最適解であることが多いと思います。こうしてよくある"専業主婦家庭"が形成されていくのでしょう。

 

もちろん、本人たちが幸せなのであれば何も問題はありません。ですがこの"専業主婦"という選択が、女性にとってあまりにもリスクが大き過ぎるため、子どもには絶対勧めたいとは思いません。

 

例えば2021年11月頃に、貯金5,000万円全てを使ってテスラの株を買った人がいたとします。今頃、その人は何か大きなものを失ったと感じているでしょうし、周囲からそんなギャンブルに手を出すからだとグチグチ言われているかも知れません。ですがどんなにお金を失っても命まで取られるわけではありません。

 

ですが"専業主婦"という選択は、およそ"人生を一人の他人にフルベット"しているように私は思います。成功すれば当然幸せですが、失敗すれば賭けているものが"人生"であり、取り返しがつきません。

 

私は一般的に言う技術職寄りの仕事をしているため、職場は男で埋め尽くされています。私より上の世代を見渡すと、奥さんが専業主婦の家庭がまだまだ多数派です。そんな男性陣(先輩方)から雑談の中で聞く各家庭の話は、世の中の女性には到底聞かせられない、それはもう酷い内容ばかりです。ここでは聞くに堪えない酷い内容は伏せるとします。

 

専業主婦の奥さんを持つ男性が思っていることで極めて多い思想が"俺が辞めさせてあげた"です。確かに女性側が本当に仕事を辞めたくて辞めたくて結婚して事実"辞めさせてあげた"と言える場合もあるでしょう。ですがどんな理由であれ、大多数が"家庭に入って生きる選択を俺がさせてあげた"と思っているように見えます。

 

この思想を持って生まれるのが、例えば家事における"俺が辞めさせてあげたのに家事までやらせるのか!?"であり、育児における"疲れて眠いんだから静かにさせてよ!!"などのよくある話です。

 

これは私の勤めている会社に限った傾向なのでしょうか。世の中にはより高い平均年収の会社が無数に存在し、勤めている人の学歴や能力も遥かに高いことでしょう。ですが仮に高収入高学歴=高モラルの傾向が多少あったとしても、高収入であればあるほど、専業主婦(給与所得0)との格差は拡大するわけで、より一層男性側が上に立っている家庭が増える気もします。よって"俺が辞めさせてあげた"思想を持つ人は所得に関わらず多く存在するとしましょう。

 

ですがこの思想が別に純然たる悪だというわけでもありません。結局は女性側がそれに納得していて、夫婦仲良ければ何も問題はないわけです。ですがそれは"その女性が専業主婦という生き方に向いていた"かつ"その男性と諸々性格等の相性が良かった"など、"やってみなければ分からないこと"つまり賭けに勝ったようにしか見えません。

 

その裏では、夫婦のあり方に納得できず不満を抱き続ける人、離婚に踏み切る人、精神を病む人などいろんな人がいることは確実です。金銭や家事等の問題だけではなく、当然不倫だってあり得るでしょう。

 

そのような不遇だと感じる状況に陥った時、前述のように転職市場で不利に立っている状況において、厳しい立場に追いやられるのは確実に女性側です。そしてそれは当然、男性側も全員分かっているので、"俺が辞めさせてあげた"との合わせ技でやりたい放題を増長します。

 

"子どもは何よりも優先して守ろう"という考えになると思います。"途絶えたキャリアは元に戻せない""離婚という選択を自由に選べない""自分さえ我慢すれば済むか"という考えに陥る段階で、専業主婦になるということが誇張気味ながら人生を賭けた選択だと言える気がしてなりません。

 

"専業主婦になる"という選択は世の中に溢れかえっているにも関わらず、投じているものの大きさからして"絶対に失敗できない賭け"です。もちろん自分の子どもが、"絶対に失敗しない、人を見る目があるので賭けたい"と言えば別ですが、私から勧めることは絶対にしません。

 

どうすれば、この賭博目次録カイジ並みの賭けに参加せずに済むか。当然、働き続けることです。結婚は多かれ少なかれ人を見る目が必要ですが、働いていれば"辞めさせてあげた"思想は生じず、仮に夫婦の年収が同水準であった時、家事育児に費やす時間も同水準としようという論調も至極正論に聞こえ、転勤を命じられた場合に男性側が辞める選択肢が選ばれる率も上がるでしょう。

 

 

高学歴女性の年収実態が話題になったりする昨今、確かに結果的には勿体ないように見えてしまう可能性もありますが、"自由に選べてそうなったのか"と"そうならざるおえなかったのか"では天地の差があります。

 

自分の子どもが大人になる頃、世の中がどのようになっているか全く分かりませんが、子ども達にも結婚というものを"生きていくためにする"のではなく"好きだから結果一緒にいる"と思えるようになって欲しいと心から願います。