4歳から始める中学受験

キッズデュオインターナショナル(Kids Duo International)に関連したあれこれはTwitter(@ganetter365)で呟いています。

バイリンガル幼児園という中途半端さ

皆様こんばんわ

 

KDIが謳う「バイリンガル幼児園」というフレーズ。

 

「幼稚園でもなく保育園でもなく幼児園」かつ「英語だけでも日本語だけでもないバイリンガル」という、中途半端さに全振りしたこのフレーズは、英語を学ばせたい親からするとインターナショナルスクールと比較してあまり響かなさそうな文言に感じるかと思いますが、最近これがなんだか魅力的に見えてきました。

 

我が家では子どもは朝6時半に起きて7時半のバスに乗って、帰宅後はどんなに遅くとも3時間以内に寝るので平日は家で1日4時間くらいしか起きている時間がありません。もしKDIが純然たるインターナショナルスクールで、園内での会話が全て英語で行われていたとしたら、子どもたちは1日4時間しか日本語を聞いたり使ったりする機会がありません。

 

ご家庭の方針で、今後日本で生活していくつもりがないのであればそれで良いかも知れません。ですが、我が家では中学校受験を目指していて、少なくとも高校卒業までは子どもたちも日本にいるはずです。そうなれば重要度で言えば「日本語>英語」なはずです。

 

1日4時間、しかもほぼ家庭内の会話だけで日本語の知識を自然と身に着けることが出来るかと考えると、自信がないと言わざる負えません。結局のところ、同じ家で同じ人と同じように生活しているわけで、目新しさにも限界があり、それを補うほど毎日子どもに新しい知識をもたらすような話をしてあげられているとも思えないので、日常生活では知りえない日本語に関する知識の習得は、妻がやってくれている本の読み聞かせからのみになる気がします。

 

これがNからUKまでの4年間続いたとき、毎日起きている時間の全てを日本語で生活している子どもと比較すれば、日本語の使い方や語彙力が劣っていても全く不思議ではない気がします。この幼少期の日本語の遅れが、その後の小学校生活にどのような影響を及ぼすのかは分かりませんが、当然国語も受験科目に入る中学校受験に対して、自らビハインドを作りに行くような所業に思えます。

 

 

そこで「バイリンガル幼児園」を名乗るKidsDuoInternationalです。担任の先生は日本語で日常会話をしていて、子ども同士でも日本語を話していおり、普通の幼稚園や保育園と比較しても日本語に接する頻度は遜色ない一方、英語でしか話しかけてこない先生がいつもそばにいることで、日本語で生活しているのに常に英語も聞こえてくる環境です。

 

もし家庭内で芋掘りを体験したことがない子が英語のみのインターナショナルスクールに通っていたら「芋掘り」という単語は知らないままかもしれません。一方、日本語のみの保育園に通っていて「sweet potato digging」という言葉の意味を理解できるとも思えません。バイリンガルという中途半端さは、日本語のみの幼保、英語のみのインターナショナルスクールと比べて、それらを足し合わせるとまではいかずとも、単純に子どもたちが日常的に知り得る情報量が多いと言えなくもないように思います。

 

もちろんインターナショナルスクールで日本語の授業があったり、普通の幼保でもたまに英語の先生が来るかも知れません。KDIのように長時間保育ではないのであれば、園の後に他で日本語や英語を補っている人もいるでしょう。

 

しかし今後日本で生活していくことが大前提の家庭にとって、特に共働きの家庭においては、長時間の保育の中で日本語も十分に使いつつ、かつ英語も学ぶことが出来るKDIの中途半端な環境は、金銭面の負担の重さに目を瞑れば最適解となる可能性が高い気がします。